日本代表サッカーの「日本人らしい」プレーとは何か。明治大の笹生心太専任准教授は、この質問に答えるために、サッカー専門誌を読み込んで研究した。笹生さんは、1998年のフランス大会前ごろから熱狂的に日本代表を応援し始め、アジア最終予選のアラブ首長国連邦戦で引き分けた後は、どうやって家に帰ったか記憶が残っていないほどだった。東大の吉野耕作先生の講義に出会い、「日本人論」などのナショナリズムがどのように消費されているのか、といった研究をされていた。笹生さんは、サッカーが好きだったので、パブリックビューイングの会場に行ったり、サポーターグループの人に話を聞いたりして、ナショナリズムと接するようになった。日本代表サッカーの「組織力」の意味は、時代によって変わっていった。02年の日韓大会くらいまで、組織力は日本のスポーツ報道では重要な要素だった。