森保ジャパン、北中米W杯でベスト32敗退
森保ジャパンは6月29日のブラジル戦(2-1で敗戦)で北中米W杯を去り、技術委員会で山本昌邦技術委員長(68)が「育成への危機感」を口にした。東京五輪世代の主力が奮闘する一方、下の世代の層の薄さを指摘。パリ五輪出場組が不在の現実を前に、将来への不安が浮き彫りになった。
なぜ今「育成の危機」なのか
山本委員長は22日の技術委員会後の取材で、まず「危機感がある」と切り出し、森保一監督が育ててきた東京五輪世代(堂安律、久保建英ら)に対し、パリ五輪世代の存在感の薄さを強調した。鈴木彩艶(パルマ)や鈴木唯人(フライブルク)らがいるにもかかわらず、パリ五輪メンバーは不在。下からの「突き上げ」が必要だと厳しい表情で語った。
久保はW杯敗退後、「このメンバーが急激に衰えない限り、同じメンバーじゃないですかね」と現実を突きつけ、若手の台頭に懸念を示していた。山本委員長も「ブラジルのサポーターが9割になった。我々に力がないからだ」と悔しさをにじませた。
ブラジル戦で露呈した「力の差」
決勝トーナメント1回戦のブラジル戦(6月29日)では、スタジアムの9割がブラジルサポーターで占められた。山本委員長は「ブラジルは1次リーグ突破を確信してチケットを押さえていた。我々は力不足だった」と振り返る。試合前日の公式練習も午前中を相手に取られ、FIFAランキング上位国の優遇を痛感したという。
「ランキングが上の方が強い。第1ポットに入れるようにやっていく必要がある」と、ピッチ上で100%の力を発揮するための環境整備の重要性を訴えた。
2026年W杯に向けた具体策とは
山本委員長は若手育成の加速を強調。東京五輪世代の主力が4年後のW杯で衰えないよう、下の世代の「突き上げ」を促す必要があると指摘した。現在、久保建英と町野修斗が負傷離脱中で、森保ジャパンの戦力構築に影響が出ている。
直近5試合の成績は2勝2分1敗(LDWDW)と安定感を欠く中、来たる2026年W杯に向け、育成と戦力の両立が急務だ。
